PT2購入から3ヶ月強が経過しましたが、その間考えなしに適当に試行錯誤を繰り返したところ、無駄に手間と暇とを費やす羽目に陥ったのは必然と言うべきでしょうか。それでもどうにか作業手順が固まってきたような気がしないでもないので、とりあえずメモしておくテスト。
基本方針としては以下のような感じで。
なお、アニメ以外は現状考慮外ですので悪しからずご了承ください。
動画処理の際に取り扱う色空間は、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)の三つの情報で表現する「YCbCr」ですが、三原色の組み合わせで表現する「RGB」との相互変換を処理の過程でやると色情報が劣化するらしく、極力YCbCrのままで処理する必要があります。
色空間の取り扱いを誤ると、出力前と後とで映像の色が違うという悲劇が生じますので注意しましょう。
というわけで以下手順。各ソフトの使用法等の細かい手順は殆ど端折ってますので、検索するなりreadmeを読むなりして下さい。
ここでは主として音声遅延の修正情報取得のために使います。共に出力されるd2vファイルは使いません。「Demux(m2v+aac)」で分離すると、m2vファイルと共に遅延補正値付きのaacファイルが出力されます。
AVSファイルを出力してavisynth経由でAviUtlに読み込ませるのも一つのやり方ではあります。ただ、先日WOWOWで録画した『涼宮ハルヒの憂鬱』の第1話をこの方法でエンコードしたところ、DXVA再生でインターレース解除に失敗する動画が出来てしまったので、この手順はやらないことにしました。
手順1で出力したaacファイルのファイル名には音声遅延の補正値が書かれており、FakeAacWavに突っ込んで処理してやると遅延修正までしてくれます。
ちなみにこの時、「正常でないAACファイル」として警告が出ることがあります。このファイルを使って作成した動画では音声が途切れたりすることがあったので使わない方が良いでしょう。tsMuxeR等を使って元のTSファイルからaac音声を分離し、ファイル名をDGIndex出力のもの(遅延補正値の書かれたもの)に変更してやると代わりになるようです。
「MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In」を入力プラグイン(m2v.aui)として使用し、TSファイルをそのままBonTsDemuxで出力したm2vファイルを読み込ませます。色空間はYCbCr(YUY2)になります。m2vconf.exeでプラグインの動作設定が出来ますが、「アスペクト比」を「無視」にしておかないと編集時のシークがかなり遅くなります。
手順1で出力したd2vファイルをそのまま(つまりDGVfapi.vfp経由で)読み込ませるとRGBに変換されてしまうので気をつけましょう。色空間の確認は「その他 - ファイルの情報」の「ビデオ展開形式」で。
「設定 - 色変換の設定」は入力・出力共に「自動」にしておけば良いような気がします。
若しくは補間なし平均プラグインを導入して「補間なし平均(内部BT.709)(自動)」にしておけば、BT.709でストレートに取り扱えます(AviUtl内部では通常BT.601になる)。
次いで「ファイル - 音声読み込み」で偽装WAVファイルを読み込みます。忘れると無音ファイルが出力されて悲しい想いをするので気を付けましょう。
CM等の不要部分を選択して「選択範囲の削除」をするわけですが、「時間ジャンプ」「ジャンプウィンドウ」等のプラグインを導入しておくと作業が楽になります。また「チャプター編集」を導入しておいて、同時にチャプター情報入力もすると良いでしょう。
シーンの切り替わり直後のコマでチャプター設定すると、チャプター移動時に前のシーンのコマが表示されたりしたので、切り替わりから3コマ目あたりに設定するようにしています。Bフレームの影響?
フィルタの適用については、増やせば増やすほど処理時間も増大するので程々にしましょう。ということで、以下の2つのフィルタのみ適用することにしました。
各設定値については元動画次第で微調整するのが良いと思います。まあ私は手抜きであまり調節しない気がしますが……。
「ファイル - プラグイン出力 - 拡張 x264 出力(GUI)Ex」でx264エンコードします。問題はエンコードオプションの設定ですが、あまり分からないのでデフォルト値を基本にしつつ各種解説サイトを参考にしつつ適当に設定して、「拡張 x264 出力(GUI)Ex」の設定画面に出てくるコマンドラインが以下のような感じになりました。
--preset medium --crf 23 --aq-strength 0.6 --psy-rd 0.4:0 --ipratio 1.5 --qcomp 0.8 --qpstep 12 --scenecut 60 --keyint 15 --tff --direct auto --me umh --merange 24 --level 4.1 --sar -16:-9 --colormatrix auto --psnr --ssim --vbv-maxrate -1 --vbv-bufsize -1
後は何となく「--nal-hrd vbr」を付け加えるくらいで。
以下、要点を列挙。
ここまで来てようやくエンコードと相成るわけですが、上の設定で24分程度のアニメ1話をエンコードするのにかかる時間は、当方の環境(PhenomII X4 945 / Windows7 64bit)で大体1.5~2時間弱。6~7fpsくらい? フィルタを一切適用しなければ実時間くらいですが、それはそれで何だかアレなので。
ちなみに、d2v直接読み込みやavisynth経由読み込みでやっていた時は5~6fpsくらいだったので、m2v.auiを使うようになってスピードアップしたのかも知れません。
64bit環境に32bitなAviUtlという組み合わせですが、64bit版x264.exeで問題なくエンコードできている気がします。
画質的にはエンコード後の動画を見て判断して下さい。数値的には、SSIMを出力するようにしておいて値が0.99を超えてればまあ良いのかな的な。
もうそろそろトラブルに起因する試行錯誤は勘弁して欲しいところです。
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