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愚痴口

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平成16年5月1日(土)

イラク邦人人質事件、三莫迦中二莫迦による「記者会見」、テイクX

 どの放送局でも会見の生中継はなし。何故だろうと思っていたのですが、どうやら三莫迦側の意志だそうです。しかも「練習(リハーサル?)」を何度もやった結果があの会見、との事。

 成程、冒頭の「謝意表明とそれに対する一斉拍手」の様な臭い演出も納得と云うものです。立て板に水の如くまくし立てる姿も、嘘臭く見えるだけ。そうか、これら台本と演出の用意の為に時間が必要だったのか、と合点する事しきり。

 と言うか、つくづく演出が好きな人達ですね。

 昨夜の「朝まで生テレビ」で、田原総一郎がぶっちゃけ話として触れていましたが、パネラーも苦笑、見ているこちらも苦笑。テロ朝コメンテータ氏によれば、本番バージョンではテイク1よりも大分上手くなったそうです。こう云うのは情報操作とは言わないのでしょうかマスゴミの人、言わないですかそうですか。

 ともかく、三莫迦がストレス障害の割に実に元気そうなので安心しました。あと彼らがテロリストシンパ、いや「レジスタンス」シンパ?だと云う事もよく分かりました。

 最後に、日本外国特派員協会での会見内容から適当に引用。こちらは演出あり? なし?

 −−政府関係者からどんな事情聴取をされたか

 (バグダッドの)日本大使館では、3人ともダメージを受けていたので、状況を聞くだけ。質問形式ではなかった。自作自演説が流れていたからかもしれないが、ドバイでは、僕が「こうだ」と説明しても「こうじゃなかったの?」とかなり先入観を持った質問をされた感じがした。3人ともかなり腹立たしく思いました。僕らが被害者なのか加害者なのかわからない。高遠さんが立ち直れない、精神状態が落ち着かない理由の一つに僕はそれ(ドバイでの聴取)があると思います。

 −−ドバイで心外な対応をした日本の担当者の名前は

 名刺もなくし名前も覚えていません。ただ警視庁から来たと伺いました。

Tags: 時事

今日も変な夢を見た

 二晩続けてはどうにも。舞台や登場人物は変わっていても、内容は本質的には変わらない感じ。もう勘弁。

 ……でも、既に内容は忘れた罠。そしてイメージだけが残る。ぎゃふん。

Tags: 雑記

『世界を動かす石油戦略』

 極東ブログで度々取り上げられていたので、読んでみるテスト。

 前提として、油田開発への投資から採掘、輸送、売買、消費を全て含んだ単一の「国際石油市場」についてのお話は目から鱗。市場への石油の安定供給が重要と云うのも納得。今後の天然ガス開発の重要性についても同意。全体的に非常に参考になりました。

 ただ、「地政学」の扱いについては怪しい所が。

 地政学とはそもそも一九世紀末から二〇世紀初頭のドイツで興隆した「学問」であり、地理的な位置関係が国際関係を動かす最も大きな要因であるという発想である。したがって、領土や資源を獲得し、これらを守る軍事力や外交力が国力の源泉であると考えるのである。ナチスドイツが「地政学」を重用し、日本でも戦前の軍部などでは非常に人気があったが、今でも一部の軍事関係者などには根強い人気がある。というよりも、世界的に「やるか、やられるか」という性格が強い軍事の基本的発想は、本来地政学的なものであるといってよいだろう。

 しかし、筆者が学生時代やその後において学んだ国際政治学や国際関係論の標準的な教科書には通常「地政学」は出てこない。はっきり言えば、現在の社会科学分野では、地政学というのは似非科学であって、まともな学者は口にすべきではないというのが常識である。現在の主流の各国政府関係者・政治家や経済学者・エコノミストは、国際競争力強化と通商・投資の拡大という国際市場を通じた経済成長こそが、国家が「目指すべき最大の眼目」であると考える傾向が顕著である。このような現在主流の思潮と比べて、地政学はいわばその対極にあると言ってもよい。

 『地政学入門―外交戦略の政治学』によれば、以下の通り。

 ただ現在問題になっている地政学の勧進元は明らかに英国の地理学者のマッキンダーで、彼が日露戦争の始まった年、つまり一九〇四年に、英国の王立地理学協会で行なった「歴史の地理学的な回転軸」という講演がその出発点になっています。ここで彼がいった回転軸というのは、大体において現在のソ連の領土に相当するユーラシア大陸の内陸地帯のことで、将来ここを支配する者が世界全体の運命に非常に重大な影響をあたえるようになるかもしれない、といったのが、その後世界を揺るがすようになった大論争のきっかけです。

 かつて英国はその島国としての地位に依存するシー・パワーを利用して、旧大陸を独占する国家権力の出現をゆるさないように、その内部の勢力均衡を維持するという軍事=外交を行なってきた。が、すでに見たように二〇世紀にはいってからは、もはや英国の独力だけでは、世界島を相手とする勢力均衡外交の継続が不可能であることが現実によって立証された。それで、これを独占しようとする国家ないし国家群の出現をゆるさないためには、かつての英国の地位に代われるような新たな海洋勢力の編成とその間の連携が必要である。これがマッキンダーの導入した新たな国際社会観だったわけだ。

 「地政学≠ナチスドイツが利用した代物」にも拘らず、「興隆」と云う言い方で半ばイコール扱いしている様に見える訳ですが……。

 本文中散々に「古典的な地政学」を扱下ろしているだけに、こう云う基本的な部分で誤っているのは相当な減点材料。どうも著者の地政学に関する知識が怪しい、と言うか偏っているように見える罠。読者の側としても、その点は差し引いて読むべきでしょう。

 それを除けば、概ね良い本だと思います。

Tags: 書籍

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