器用貧乏 Wiki: H264M2tsToMp4EncodingWithX264

2012-08-26 11:59:01 +0900 (4637d); rev 5

パナソニック製 BD レコーダ「DIGA」から引っこ抜いた H.264 な m2ts ファイルを、x264 でエンコードして mp4 ファイルにする手順。

前提

何とかして DIGA から H.264 な m2ts ファイルを引っこ抜いて下さい。
- 他の BD レコーダの録画ファイルでも多分行ける気がしますが未確認です。
?DirectShow 経由で m2ts ファイルを読み込みます。色々環境依存っぽいです。

必要なソフト

AviSynth
- warpsharp プラグイン
MPEG2-TS 対応の ?DirectShow スプリッタ（LAV Filters(→LAVFilters) など）
H.264/AVC 及び AAC 対応のコーデック（ffdshow など）
x264
MP4Box
適当な AAC エンコーダ（neroAacEnc など）
WAVI
AviUtl
- ?DirectShow File Reader（ds_input）
- 拡張 x264 出力（GUI）Ex（x264guiEx）
tsMuxer
FakeAacWav

手順

1. m2ts ファイルを DirectShow で再生できるようにする

LAV Filters で LAV Splitter の設定で MPEG2-TS を有効にする。
ffdshow で H.264/AVC 及び AAC の再生を有効にする
- 最近 LAV Filters に LAV Video / LAV Audio なるものが追加されているので、そっちで有効にしても良し？

2. m2ts を読み込むための avs ファイルを作成する

以下のような感じで作成。
- フィルタはお好みで。

DirectShowSource("00001.m2ts", audio=true, pixel_type="YUY2")
ConvertToYV12(interlaced=true)
AssumeTFF()

修正版

?DirectShowSource を使うと映像の冒頭が1秒ほど欠けて音とズレたため、AviUtl の ds_input.aui を使った読み込みに変更。

LoadPlugin("warpsharp.dll")
LoadAviUtlInputPlugin("ds_input.aui", "DSInputAUI")
video = DSInputAUI("00001.m2ts")
audio = DirectShowSource("00001.m2ts", video=false, audio=true)
AudioDub(video, audio)
ConvertToYV12(interlaced=true)
AssumeTFF()

読み込み時に以下のようなエラーが出るのは修正前後で変わらず（LAV Splitter Ver.0.35 で確認）。

[mpegts @ 02f40de0] Continuity Check Failed
[mpegts @ 02f40de0] Continuity Check Failed
[mpegts @ 02f40de0] max_analyze_duration 5000000 reached at 5003389

その後

LAV Splitter の新しめのバージョン（Ver.0.51.3）で試したら、上のエラーは出ない代わりに 2ch 音声を 6ch 扱いして正常でない音声データが出力された。仕方ないのでこの作業の時は Ver.0.35 を使うようにした。どのバージョンからこうなったのかは試してないので不明。

3. 音声部分をファイル出力する

再エンコードしたくない場合

tsMuxer で Demux して aac ファイルを出力する。
- 遅延補正値が表示されるので、FakeAacWav あたりを使って遅延補正をしておく。
  - AviUtl を使う場合は偽装 wav で、コマンドラインで処理する場合は偽装 wav を再度 FakeAacWav にかけて aac に戻しておく。

再エンコードする場合

手順2で作成した avs ファイルを WAVI に放り込んで wav ファイルを出力する。
wavファイルをお好みの aac エンコーダでエンコードする。
- AviUtl を使う場合は wav ファイルのままで。

wavi m2ts.avs sound.wav
neroAacEnc -lc -br 128000 -if sound.wav -of sound.aac

4. x264 で映像部分をエンコードする

AviUtl を使う場合

m2tsファイルをそのまま読み込んで x264guiEx でエンコード。
- 手順3で作成した wav ファイルを AviUtl の「音声読み込み」で読み込んで、音声との結合まで x264guiEx にお任せで。

コマンドラインで直接 x264 を使う場合

手順2で作成した avs ファイルを指定してエンコードする。
- オプションはお好みで。

x264 --level 4.1 --direct auto --tff --nal-hrd vbr --vbv-maxrate 62500 --vbv-bufsize 78125 --sar 1:1 --output video.mp4 m2ts.avs

5. 映像と音声を MP4Box で結合する

AviUtl + x264guiEx を使う場合はこの手順は不要。

MP4Box -add video.mp4 -add sound.aac -new target.mp4

まとめ

あなたの環境でうまく行かなかった場合は御容赦下さい。

奥付

Related Pages: x264

system revision 1.162