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千島沖地震の津波、海底山脈衝突で長引く…東北大解析

 千島列島沖で15日発生した地震津波は広範囲で長時間観測されたが、震源域から南東のハワイ諸島に向かう途中で海底山脈「天皇海山列」にぶつかって発生した反射波がその原因の一つであることが、東北大学災害制御研究センターの解析でわかった。

 同センターの後藤和久助手(津波工学)らのグループは、コンピューターを使って、地震発生から5時間後までの日本列島を襲う津波を再現。さらに米海洋大気局(NOAA)が行った太平洋を伝搬する津波の再現結果をもとに、津波が長時間襲来し続けた原因を分析した結果、天皇海山列で反射した津波が、地震発生から約5時間後に日本列島の太平洋沿岸に到達することがわかった。

 また遠浅の海底地形の影響で津波が曲がり、再び別の海岸に到達する「境界波」という現象も確認された。

 境界波が発生すると、地震後かなり時間が経過してからでも、波が重なって次々と海岸に押し寄せ、大きな津波になるとされる。

 後藤助手は「今回の津波が長時間続いたのは、反射波の到達と、境界波の発生が重なった結果である可能性が高い」としている。

2006年11月18日9時1分  読売新聞)
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