This is local cache of http://kiji.i-bunbun.com/read/read.cgi?1181142000=118118993317922=2 at Thu Aug 02 15:19:01 +0900 2007.

おおいたの総合情報サイト

アイぶんぶんひろば

大分合同新聞ニュース

ニュース速報朝刊夕刊ミニ事件簿動画県内過去のニュース大分合同新聞社

県内ニュース/ 夕刊

県内有感地震18回 今後も注意が必要

写真

地震で崩れた別府市南荘園の石垣=7日午前10時10分

写真

 七日午前十一時十九分ごろ、別府市などで震度3の地震があった。気象庁によると、震源地は県中部で、震源の深さは約一〇キロ。規模はマグニチュード(M)4・1と推定される。
 県内では、前夜から同じ県中部を震源に最大で震度4の地震が続いている。大分地方気象台によると、今回の地震を含め、体に感じる地震は正午現在、十八回発生している。
 県によると、今回の地震による被害報告は入っていない。
 JR九州大分支社によると、地震の影響で、日豊線亀川駅構内の地震計測器が基準値を超えたため、正午現在、大神―別府間で運転を見合わせている。
 各地の震度は次の通り。(午前十一時十九分)
 震度3=別府、杵築、、杵築市山香、日出▽震度2=中津市耶馬渓、豊後高田、宇佐市院内、宇佐市安心院、国東市安岐、大分、臼杵、由布市湯布院、由布市挾間、由布市庄内、津久見、佐伯、佐伯市蒲江、佐伯市上浦、佐伯市鶴見、豊後大野市犬飼▽震度1=中津、国東、豊後大野市三重


活断層が原因か
 六日夜から七日にかけて、県中部を中心に断続的に発生している地震。六日午後十一時四十二分に震度4を観測した別府市では石垣が崩れるなどの被害が生じた。震源地は別府市付近で、活断層との関係も考えられる。
 大分地方気象台によると、六日夜から七日午前にかけて計十八回、有感地震が発生した。震源の深さは約十キロ。九州を横断する「別府―島原地溝帯」に含まれる地域で発生している。
 この付近では過去にも小規模の地震が発生しているが、震度4を観測したのは二〇〇〇年四月二十九日の地震=マグニチュード(M)4・2=以来。短い間隔で多発するのは、火山の多い地溝帯で発生する地震の特徴で、今後も注意が必要。
 大分大学教育福祉科学部の千田昇教授(地形学)は「別府市付近には堀田―朝見川断層や別府北断層などがあるが、現時点では震央がはっきりしていないので、仮に活断層が原因だとしても具体的にどの活断層か特定はできない。地表で確認できない地中の断層や割れ目などが地震の原因になる可能性もある」と話している。


別府で石積み 護岸が崩れる
 断続的に地震が発生した別府市では七日朝、板地川(市内南荘園)で、石積みの護岸が高さ約三メートル、幅約四メートルにわたって崩落しているのが見つかった。そばに市学校給食共同調理場があるが、影響はなかった。
 市内鉄輪井田の市営温泉「熱の湯」では、地震の影響で天井の板一枚がはがれ落ちたため、同日午前十時すぎから臨時休業とした。補修作業を進めている。
 市によると、市内の民家三軒で破裂した水道管は同日未明に復旧した。
 市民からは避難所の確認など約五十件の問い合わせがあったが、家屋の被害やけが人は出ていない。


大分文化会館のガラス15枚割れる
 この地震の影響で、大分文化会館の窓ガラス十五枚が割れた。市によると、割れたガラスは縦二メートル、横一メートル。七日午前、正面玄関の一階部分のガラス二枚と、二階ホワイエのガラス十三枚に大きな亀裂が入っているのが見つかった。一階のガラスは同日中に新しく交換し、二階は危険がないよう、ビニールテープで応急措置をする。

関連ニュース一覧

[2007年06月07日13:18]

アイぶんぶんひろばをホームページに設定する